第1回ふくしまサイエンスコミュニケーター養成講座を開催しました!

 2020年8月9日(日)コミュタン福島にて、第1回「ふくしまサイエンスコミュニケーター養成講座」が開催されました!
 昨年度に引き続き福島大学の岡田先生を講師にお迎えして、講座を行いました。

 オリエンテーションでは、様々な年代のメンバーが緊張の初対面です。
 岡田先生からは、「間違いをおそれずに発言、活動しましょう!」とお話がありました。
 スケッチブックに「自分が考えるSC(サイエンスコミュニケーション)とは?」を書き出し、自己紹介と合わせて発表しました。

 次は、コミュタン福島の展示クイズを行いました。福島の現状に関する内容計15問にメンバーが挑戦しました。いきなりのクイズでしたが、「知っていること」と「知らないこと」を改めて知ることが出来たと思います。
 その後は展示室に移動し、岡田先生やコミュタンスタッフと対話しながら展示を見学・調査して理解を深めました。

 展示室から戻った後は、自分ならどういう問題を作るか?伝えるためにはどんな工夫が必要か? 伝えたい分野を探りながらオリジナル問題を作成し発表しました。

 午後からは、「紙すき体験」を行いました。オリジナル会員証とはがきサイズの2種類を作りました。はがきサイズには、自由なデザインで押し花や星型の飾り付けをしました。
 もの作りを体験するだけではなく、“作る過程をどのように伝えるのか”という視点を意識しながら取り組みました。

 コミュタンスタッフによる「福島第一原子力発電所事故」の解説を聞き、メンバーの皆さんもオリジナル解説シナリオの作成にチャレンジしました。かなりハイレベルな体験でしたが、メンバー同士での発表や、意見交換を行い、様々な気づきが得られたのではないでしょう。
 短い時間でしたが各々の視点からどのように解説するか考えました。

 講義やアテンド体験を通じて、自分の「知っていること」と「知らないこと」、「伝えたいこと」は何なのか?を強く意識したメンバーの皆さん。「知っていること」と「知らないこと」をスケッチブックに書き出し、「伝える」ために必要な知識を整理しました。今後の講座を通して、理解した内容は赤マジックでどんどん消していきます。

 最後に岡田先生から第1回のまとめとして、話し手から聞き手への一方的な伝え方でなく、双方向のやり取りにより意味を調整・構築する「共同構築モデルのコミュニケーション」の重要性についてお話がありました。
 また、次回までのミッションは、自分が調べたい分野やテーマを考えてくることになりました。
 まずは、知らないことを知り、伝えたいことを明確にすることを目標に、次回もサイエンスコミュニケーションについて学んでいきます!